風の家
敷地内で一番の風の通り道にバルコニーを置くことがこの家の主題です。
昔、本敷地は風が気持ちよく通り抜ける田んぼでした。原風景のエッセンスを子世代に継承する試みとして大きなバルコニーを設計しました。
建物本体は⾧い土間と気積の大きいメインルームがあります。メインルームは建物南側の大きな下屋の下におさめられています。屋根なりのゆったりとしたヴォリュームで、家族やゲストが気持ちよく過ごすことを企図しています。メインルームの裏は余剰スペースをもつ階段ホールになっています。余白の多い住居スペースが住人の暮らしの豊かさにつながると考えています。